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鳥人間コンテスト2017 : 40キロ新記録達成に思う


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7月30日の人力プロペラ機部門を生で観て、

痛く感動して帰ってきた、鳥人間コンテスト

 

鳥人間のわたくし、久々に現役時代に近いドキドキワクワクを味わいまして、それはなぜなんだろうなぁと考えてみるに…

ひとつは、乳児育て母モードからの脱却

そして老化なのかなと思われます。

ちょっとネガティヴな響きになりましたが、別の言葉で言えば、俯瞰できるようになった感じです。

純粋に、一途に本番のフライトを目指す若者だった頃のひたむきさに、すぐさま共感してしまうのではなく、

その人生の一瞬が、その人のその後に何をもたらすのかを、アラフォーになって知り始めることによって、

その人にも共感できるだけでなく、周りの人、特に支援してくださっていた人々が何を見出していたのかにまで思い馳せられるようになってきたような気がします。

鳥人間と、それを取り巻く人々への俯瞰的共感という感じでしょうか。

 

一方で、

本当に好きなことに寝食を忘れるくらい没頭できる素晴らしさの再認識、追体験も子供を通じてできてしまうのが、子育て世代。

実際に音楽活動を再開した自らの経験も相まって、老いも若きも好きなことに打ち込んでいる姿、最高のパフォーマンスを上げようとする思いに心打たれ、どのチームにも、より共感できるような気がしました。

 

特にBIRDMAN HOUSE 伊賀の折り返し40キロ新記録達成を目の当たりにした時は、

自分のことのように嬉しい気持ちと、リスペクトする気持ちが入り混じって目から汗が出ました。

 

これはありがたくも大会優勝を経験したことが大きい気がします。

この経験以来、ずっと、

結果を出せるチーム、結果を出す人とは

一体どんなチームで、どんな人なのか?

 

何が優勝などの素晴らしいアウトプットをもたらすものなのか?

そんなことを考えてきたのです。

 

大会新記録で優勝、とか

連覇する、とか

そこには人知を超えた何かがあるように思われることがあります。

 

今年の折り返し40キロを目の当たりにした時、

まず最初に思ったのは「天の采配を得る活動を積み重ねてこられたのだな」ということでした。

単なる運だと思っても良さそうなものですが、運がいいだけでは、40キロは飛びきれないと、わたしは感じます。

当たり前ですが、きっちり機体を設計し、素晴らしい精度で製作して、琵琶湖まで持ってきて組み上げなければならない。

そこまでの間にも、まあまぁいろいろあるものなわけです。

起承転結の「転」みたいなことがあり得る。

もしくは最初っから崖っぷち、困難の連続だったりもします。

 

それでも、やるの?

やり続けるの?

 

みたいなお試しがあったりしながら、プラットホームまでたどり着いたものだけにしか、鳥人間コンテストの優勝やら新記録という好運は掴めないのです。

邪念が自然と払われ、チーム内外がたった一つの想いに縒り合わされていくようにして、機体を遠くに飛ばすエネルギーだけになっていく。

たった1人の願いではなく、多くの人の願いになっていく。

文字にすると、そんなのどのチームも一緒だ。1ミリでも遠くへ飛びたいに決まってるじゃないか誰だって!

ってなりそうなところなんですが…

運を掴めるチーム、天の采配がやってくるチームは、生半可じゃない求心力があります。

大クラッシュから3週間で復活した東北大が、不可能に見えた20キロ超えるロングフライトを成し遂げたり、

昨年湖面に突き刺さった恐怖を克服した芝浦工大パイロットが、チーム記録を更新するビッグフライトを成し遂げたり

そんな好記録たちは、困難を乗り越えて、素晴らしい機体が出来、チームがまとまった結果なんじゃないかと思います。

想いの濃くなった、エネルギーの高まったチームだけが、ロングフライトという成果を出せるような自然環境に出会えるのかもしれないな、と思うわけです。

(あれー、大クラッシュも困難を乗り越えたパイロットも親近感あるなぁ)

 

新記録40キロを達成したのが、30過ぎのパイロットという、なんとも味な天の計らい。すっかりアラフォーになった自分も大いに励まされる気がしました。

好きなことに全力で取り組んでいるからこそ果実を得られる可能性がある。

行動しなければ結果は得られない。

という、ある意味で原理原則なことを、再認識させてくれる、素晴らしいフライトでした。

 

優勝に絡むチームはどんなチームなのか。

わたしの考えにとても近いtweetを紹介します。

https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/900331500301729792

https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/900333479199514624

人生経験を積んだ社会人カリスマ率いるチームに、学生チームが一矢報いることはできるのでしょうか?

わたしは、可能性はあると思っています。(信じたいだけ?)

2017年、滑空機部門では、三鷹茂原 下横田の大木さんを日大津田沼航空研究会が破る結果になりました。

人力プロペラ機部門でも、学生チームが天の采配を目一杯受け止めることはできるはずです。

 

どこのチームになるんでしょうね…

来年以降の鳥人間コンテストもあるかなぁ…

ワクワク