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兵庫県立美術館でハシゴした話①ジブリの大博覧会


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行ってきました。
ジブリの大博覧会&プラド美術館展@兵庫県立美術館

ダブルでツボった珍しいパターンでありまして、
マジで行ってよかった。
ジブリの大博覧会がこれから巡回する地域の皆さん、気になるならいくべし。
プラド美術館展 テレビCMでミッチーが「事件です」って、そりゃ言い過ぎだろと思う人こそ、行ってみましょう。

どちらも、大人にこそおススメな感じでありましたです。


ジブリの大博覧会
最初の展示室で

ブワッ(´; ω; `)

って来た。
久々のオタクな活動だったからかしらん?


中が撮影禁止なのも頷ける、
絵コンテの裏紙に書かれた糸井さんへの
ファックス?原稿とか
糸井さんをして「ノイローゼです」と言わしめる
難産だった某映画のコピーライティングなど

希代の言葉の天才クリエイターと
敏腕プロデューサーが繰り出した
やりとりに、ビシビシと感じるものがありました。

あぁ、プロデューサー業のサポートやりたい!(どこでだよ

昔のやり取りはファックスベースだから残ってるのかな?
いまだとメールになってるんだろか?

メールのやり取りを印刷して展示してもねぇ…
なんか昔、メーリングリストをフルプリントした歴史的資料(というほどのことでもない)を読んだことあるのを思い出して「ぬぇー」と思いました(謎

あとね、ジブリ30年の歴史は
そのまま映画宣伝の30年の歴史でもあるっていうのが個人的にツボだった。

最初は、映画宣伝といえば
雑誌「ぴあ」
だったのが、
テレビになり、ネットになり、
ネットも携帯になりスマホになり、
いまの重点はコンビニだっていう話で

あーーー!
と思いました。

まさに昭和から平成
そしてその先へ。

そしてわたしは
20年ほど前を思い出しました。

大学入試のためにせっせと小論文なるものを
書く練習してまして、
予備校で取り組んだ課題に
「コンビニが増え、その前でたむろする若者が出てくるなど、
課題点が指摘されはじめている。
あなたはコンビニが増えた未来をよしとするか否か論ぜよ」的なものがあったんですね。

その課題にわたしは基本的にコンビニはマル。
と論じたんです。

若者がたむろできる場が見える化しただけだろうよ、
繁華街の裏路地やら郊外の溜まり場より、
むしろ開けてて安全で、コンビニから警察に通報できるし、防犯カメラ設置もカンタンじゃないのよ。

非行とか治安とかを課題と捉えるなら、
解決する糸口として活かせるはずだ。

売れる商品を売る店頭には
買うためにくる人が集うし、
「集まっている人」自体が
その場所の地域性を表すことになるのかもしれない。
(↑うん、なんかこう、制服の学生がタバコ吸ってたむろするような地域でしてね…(汗)

そして、そんな人々に、
書籍やスポーツ・コンサートなど広告、チケット販売をも
商品として持っているコンビニは、
文化的なことを伝え、
広げていくことができるんじゃないか?

そこにわたしはコンビニが全国津々浦々に広がる意味を見出す。

特に地方で
映画館や劇場が遠く、
コンビニがなければ、
どんな映画や舞台やコンサートがあるかも
日頃は触れもしないような人たちが、

コンビニで、そのような情報に触れ、
ぴあの窓口が片道何時間もかかるところにしかないから
よほどのことがないと取らなかったチケットを
もよりのコンビニで受け取れる時代になっているんだぞ!←それはわたしだ!


みたいなことを書いたんですね。
褒めてもらえた理論展開だったんで、記憶に残ってるの。
(入試で合格を勝ち取った課題は、しばらく覚えてたけど、いま思い出そうとしても思い出せないのにね!)



話戻して、
まさに、そういうことがコンビニってところで、
映画宣伝する側から見ても起きてたんやなと。

わたしの拙い小論文は、
その後やってくるネット社会というか
ユビキタス(最近きかないねぇ)なケータイやらスマホやらを
すっ飛ばしてるんだけど。

雑誌ぴあやらインターネットでは、
「興味ある人が見る人の中心」だったのに対し、
いま重点なのはコンビニで、
興味ない人にも露出していく方向性になってる。
それも舞台はコンビニ
っていうのが面白いなと。

映画単品の宣伝というわけでなく、
ほかの物品とも絡めながらの販促になってる部分は否めないにしても。

その舞台が
コンビニって!

コンビニってなんなの?
マジで日本の文化的装置なんでないの?

もう新聞でもネットでもテレビでもなくて、
コンビニはメディアなんか。

日本人の共通体験はコンビニなんか!
さすがにそこまでハタチそこいらのおいらは思っても見なかったよ!

なるほどそうなると
「忘れ物を届けにきました」みたいな訴え方じゃなくて
「生きろ。」とかなんとか、
コピーライティングも、キービジュアルも、
変化してくるんか!

という驚きと納得感に満ち溢れながら、


と、待ち時間の伸びて来たネコバスを横目に
大博覧会のおまけ(ではない)
飛行する物体展(間違ってる)への順路に進みました。

鳥人間としては、
むしろこっちの方がアツイと言っても過言ではない。

それはまさしく、ジブリ絵で語られる航空力学入門。

なぜ、ふりがなが付いていないのだね展示物!

これは小学生息子を連れて来たかったから、
とりあえず図録を売ってください。
この飛行体展だけのやつ!
ていうか本にして売ってくだされ!

という感じでした。

知識的には、文系とはいえ元鳥人間なので、
知ってることの連続なんですけど、

なぜ飛ぶのか
飛ぶというモチーフの作品内での意義と絡めて語られるわけで、
また 内心、ブワッ(´; ω; `) って来たなぁ。

そやねん、そういうことやねん
飛ぶということは…
(航空力学的にも、映画のモチーフという意味でも)

っていうやつです。

にしても、ほんとジブリ絵の航空力学入門なんで、
書籍として発売してほしい。
撮影禁止だから特に思う。

で、締め
とにかく全部飛んでいたんだわよー、と
ただ飛ぶことの意味合いだけでなく、
文明社会とは?というところまで含めてしまえる作品
天空の城ラピュタの造形が、バーン!ときて終わります。

うん、航空力学入門として展示を見てきた人は

これ、飛ぶんかい?

ていう感想になるんだろうけど、

ジブリ映画というか、飛ぶということは
人にとってなんなの?
ってなってからの
天空の城ラピュタを思い出して、
この立体造形(プロペラ回って、ちょっと上下動もする)を観ると、
また違った部分の心が動くのではないかと感じました。



まぁ総じて、
三鷹の森ジブリ美術館よりも、大人向けの展示だと思いましたです。行ったことないんだけどねー(汗

だって、宣材グッズの倉庫とか見て喜べるのオタクな大人だけっしょ。

もうわたくしジブリだけで満腹だったんで、
しばらくベンチで休憩してから、
これまた同じく兵庫県立美術館で開幕したばっかりの
プラド美術館展にも行ってきました。

単身で動ける日ってなかなかレアなんでね。ハシゴしたんですわよ



というわけで、そちらの話はまた次回