せ い ら い ふ

あれこれ言ってる 生きている say LIFE

グレイテスト・ショーマンを観たんだけどしっくりこなくてアラフォーな自分を感じた話


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あのヒュー・ジャックマン様が主役で

長年温めてきたという鳴り物入りミュージカル映画で、

しかもアメリカ興行成績がなかなかのものという話で…

 

This is me なる楽曲がスゴイとか、

ヒュー・ジャックマンが涙したとか、

もうガッツリプロモーションの虜になった状態で、

観てきました。

 

 ザ・グレイテスト・ショーマン

 

(なんで 日本語版になるときに 「ザ」が落ちるんでしょうかね?

 ダイソー並みに付けたいよ「ザ」!)

 

結論、

TOHOシネマズのLINE@で流れてきた宣伝だけで

ヒュー・ジャックマン観たさに

「絶対行くやつや!」

となってただけのことはあり、

もうヒュー・ジャックマン 最&高 ♡

とはなったものの、

 

どうにもしっくり来ない(汗

 

先に観た人が「これは見るべき」とか、

サントラ買ってベビロテとかブログやSNS

投稿をいくつも見かけていたけれど、

 

わたくしめとしては、

なぜか ヒュー・ジャックマン 最&高 ♡ 以外に、

推しポイントのエネルギー不足というか

ミュージカル映画観た!という突き抜けた感覚が来ない。

不完全燃焼な感じ。

 

これはなんなのか?

 

と、小一時間自分とミーティングした結果を書きます。

気がつきゃ映画話なんてゴジラぶりだよお立ち会い。

(そのあと観た映画はあるけどブログ書いてはない割に、鑑賞後の満足感はあった訳です。

なのに今回のはなんだ。満足だけど満足じゃない…)

 

とりあえず どこから観ても20世紀フォックスで、ものすごく20世紀フォックスなオープニングにテンションが上がった訳ですが、

それよりも前に、ディズニー&ピクサー

 

リメンバー・ミー

 

フルサイズ?楽曲ガンガンに聴かせるアナ雪的なプロモーション思い出すぞ、一曲モロ出しなんですかな感じのトレーラーフィルムにポカーンとなったことをしっかり思い出しながら、何が引っかかっているのか考えてみました。

 

はっきり言ってやまなしオチなし意味なしなかんじですし

ここからネタバレ含みますので、未だ鑑賞していない方ご注意ください。

 

 

小一時間自分とミーティングしてみて、1番有力なのがこれ↓

音楽に惚れ込まなかったんじゃないか説 

  

This is me もそうなんだけど、

なぜかメロディが記憶に残らずリフレインできない。

これは多分アラフォーになってしまった自分の老化のなせる技なんだと思う。悲しみよこんにちは

そして、全体的に曲調がナウいんじゃなかろうか。アラフォーついていけてない…?

これすなわち老化。再び悲しみ。

 

いやでもどうなんだろう?

眼をみはる美しさの ゼンデイヤ演じるアンと、ザック・エフロン演じるフィリップのデュエットシーンは見応えも聞き応えもたっぷりだし、

なによりヒュー・ジャックマンをトップに据える群舞もたまらん。

たまらんのだけれども何かがない足りぬ…

 

あ!そうか!

これはひょっとして、逆に…

↓こういうことか?

 

ミュージカルパートは素晴らしいけども、ストーリー(ストレートプレイ)パートが振るわず、全体的な攻撃力不足で完全燃焼させられるに至らなかったのだろうか?

 

これは一理あるかもしれない。

映画レビューのブログを見ると、そういった話が出てくるものが多い。

ミュージカルパートは諸手を挙げて最高なんだけども、ストレートプレイの場面はツッコミ入れたり、疑問に思ったりすることに忙しくなってしまうという話。

わたし自身も、実際、ストーリーを追いながらのリアクションではなくて、なんでやねん的なストーリー自体を捻じ曲げそうになるツッコミを入れてみたり、演出に物申しそうになってみたりしていた。

なんかこう、もうちょっとやりようがあったんじゃないか感は否めないのである。

 

それはひょっとすると、

冒頭の20世紀フォックスでテンションが上がりすぎ、

ヒュー・ジャックマンのシルエットと歌声に酔いしれながら夢見た映画の一部始終と、

実際の映画の何かが、少しだけ違っていただけなのかもしれない。

 

いやもう、歌い踊るヒュー・ジャックマンのファンなのであるからして、最高に最&高だった訳だ。冒頭が。

そこからのジェットコースター的展開についていけてなかっただけなのかもしれないよな…。

まさにアラフォーになった自分の鑑賞力の老化…orz

 

そんなことをミュージカル映画としてざっくりとらえた時には考えつつ、

一方でアラフォー3児の母としては、

いま、自らに突きつけられている問題がリアルすぎて、

夢を持とう!というテーマに没頭できなかったのではないかという気もしています。

 

全ての映画がそうであるように、

前半で投げかけられるテーマは心に響きます。

a million dreams というナンバーは、

子役の歌声が心を鷲掴みにした後、

リプライされるごとに心に残りました…

 

A vision of the one I see
A million dreams is all it's gonna take
A million dreams for the world we're gonna make

 

ほんまにな…

 

この曲は美女と野獣 実写版の How Does A moment Last Forever(時は永遠に)に次いで墓場まで持っていきたい名曲だ。マジ泣ける。

 

なのに、だ。

なのにー、なぜー?

ストーリーに付いていけない感があるのか?

 

その理由のひとつは、主人公バーナムの奥様。チャリティが完璧そうなママだからな気がする。

かなり痛いけど、書いてみる。

 

アップダウンもアップタウン。フィニッシングスクールに通わされ、仕立て屋の息子が近づくことを許さんなどと父親が言い放つ家庭に育った、ゆくゆくは社交界にデビューするであろうチャリティさん。

日本の中流階級出身のわたくしめは感情移入できなかった上に、

仕立て屋の息子と結婚することにも納得いかず(汗

さらに授かった娘ふたりとめいいっぱい遊んでやっており、しかも心底楽しんでいて、そこにある幸せを最大限感じ、ただ一人の愛する人だけを追い求めていたというその生き方。

ねじくれたわたくしめは共感できないほど疲弊していたようなのだ。

 

と、ここまで書いただけでも当たり前ながら自分のことなので、ものすごく刺々しく自分に突き刺さるのだけれども、

なんともはやアラフォーにもなって3児の母だというのに、がんじがらめのしがらみだらけなのである。わたしときたら。

 

母たるもの、子育てを心底楽しんでる時間が100パーセントでないといかんのではないかと、いまだに思っているフシがあるのだ!

無邪気な子供たちを微笑ましく見守ったり、一緒に遊んでやる母がまぶしすぎて辛い。

我ながら怖い。

 

社交界デビューが約束された、フィニッシングスクールをでた(んだよね多分)娘が母になった後、大豪邸のロングなダイニングテーブルのあっちとこっちで、なにやら千切っては投げる遊びを娘たちと繰り広げてほしくはないのだ。

それこそが子育て家庭という側面があるはずなのに、である。

やはり我ながら怖い。

 

どんだけnever enoughなんだよ自分…

なにが本物なのか? from now on 考え直した方が絶対良いよねこれ…

 

さすが

がんじがらめのしがらみだらけ

The other side の振り付けから歌詞に至るまで痺れる筈である。

そりゃヒュー・ジャックマンみたいなスター性とカリスマ性のある人にビジネスかつ人生論で口説かれたら社交界から転落してもいいかもしれないよな(男性ならええんかいな!ほんと怖いわ自分の思い込み!)

 

なんか話が逸れたけど、

とにかく子育てが楽しくて、子育て専業という奥様の姿が眩しいのか羨ましいのかなんなのか、どうにも感情移入できないようなのだ。

そして夫の不倫疑惑。そこで帰る実家があるなんていいなぁ…ってそれは憧れなのか?!

なんだかいろんな気持ちが入り混じってくるのがリアルすぎて、単純に共感するってことがどうもできなかったのだ。

 

階級社会に出くわすリアルな体験もたまにあるけど(映画の比じゃなくて、それは階級とは言わない気はするが)

映画の中のきっぱりとした階級社会に共感できるわけでもなく、

子育てママの見つけている幸せを「ですよねしあわせですよねー」と映画のファンタジーな世界ですら全肯定して浸れるわけでもなく、

ユニークさを蔑まれてきた経験もそれほどコントラストの高いものじゃないからthis is me なファミリーにもそれほど共感出来ず…

 

なんか置いてけぼり…

ナウでヤングな楽曲にもアラフォー置いてけぼり…

 

そんな感じになっていたのだ…

 

背筋が寒い…。インフルエンザでは、ない。

 

そうなのだ

this is me を力強く歌い上げたキアラ・セトルは42歳だというから、アラフォーのsay_laも負けてはいられないのである。

 

なんやこっちゃわからなくなってきたが、

ひねくれsay_laは、この映画を元に、ブロックを外して行かねばなと、ますます内観に励むことを決意した次第。

 

兎にも角にも グレイテスト・ショーマン

パワフルな作品だ。

ここまで読んじゃったあなたは

がっつりグレイテスト ショーマンの世界に浸って楽しんでいてくだされば幸いです。